漬物作りを極めると、次は「保存食作り」に興味を持つ方が多くいらっしゃいます。
旬の野菜を大量に手に入れた時、「冷蔵庫に入りきらない」「もっと長く保存したい」と思ったことはありませんか?特に地震などの災害が多い日本では、電気や水道が止まっても食べられる**「常温保存可能な手作り非常食」**の作り方は、ぜひ知っておきたいノウハウです。
こんにちは
cm100です。
鹿児島グルメ新発見!漬物の奥深き世界へようこそ!
10年以上保存食作りを実践してきた私がお教えします。
ガラス瓶を使った「煮沸消毒」と「脱気(だっき)」の技術をマスターすれば、ピクルスや自家製トマト水煮、ザワークラウトなどを、未開封なら常温で数ヶ月〜1年持たせることが可能です。
この記事では、食品のプロが実践する「煮沸・脱気」の失敗しない手順を、写真付きでわかりやすく解説します。
- 【基礎知識】 煮沸消毒と脱気の違いと、保存瓶の選び方
- 【完全手順】 常温保存を可能にする脱気作業の「3ステップ」
- 【応用レシピ】 災害時にも役立つトマト水煮・ピクルスの作り方
このノウハウを習得し、安心で美味しい手作り保存食を備蓄しましょう。
3. 失敗しない保存食作りの基礎:煮沸と脱気の役割

長期の常温保存を可能にするためには、瓶の中を無菌状態に近づけ、空気を遮断する「煮沸消毒」と「脱気」が必須です。
3-1. 煮沸消毒:瓶の中の雑菌を徹底除去する
- 目的: 瓶そのものに付着しているカビや雑菌を熱で死滅させ、中身が腐敗する原因を取り除きます。
- 手順:
- 大きな鍋に水を張り、水の状態から瓶を入れます。(熱湯にいきなり入れると割れる原因になります。)
- 中火にかけ、沸騰後15分程度煮沸します。
- トングなどで取り出し、逆さにしてお湯を切りながら自然乾燥させます。瓶が熱いうちに水分が蒸発し、カラカラになります。
⚠️ 注意点 煮沸するのはガラス瓶本体と、金属製の蓋の内側です。プラスチック製の蓋は熱で変形するため、避けましょう。保存には、しっかりと締められる金属製の蓋の瓶(WECKやBallメイソンジャーなど)が適しています。
3-2. 脱気:常温保存を可能にする「真空状態」を作る

- 目的: 瓶の中の空気を抜き、外から空気が入らないように完全に密閉することで、食品を酸化や雑菌から守り、常温での長期保存を可能にします。
- 脱気の手順(3ステップ):
- 瓶詰めと仮締め: 煮沸消毒した瓶に、保存したい食品(ピクルスやトマトなど)を口のギリギリまで詰め込み、蓋を軽く締めます。(締めすぎると脱気時に瓶が破裂する可能性があります。)
- 再煮沸(脱気): 大きな鍋に瓶の半分まで浸かる程度の水を入れ、瓶ごと15分ほど煮沸します。
- 完全密封: 煮沸後、瓶をトングで取り出し、熱いうちに蓋を「ギュッ」としっかり締め込みます。その後、瓶を逆さまにして冷まし、粗熱が取れたら完成です。
最後の工程で瓶の中の空気を抜くのが大事です!取り出すときは、ものすごく熱いのでトングを使いましょう。
3-3. 適切な保存瓶のサイズ
- おすすめサイズ:250ml〜500mlの中程度の瓶。
- 災害時など持ち出しやすく、保護しやすい。
- 一度開封したら冷蔵庫保存となり、早めに消費する必要があるため、食べきりサイズがベスト。
4. 災害時に重宝する「常温保存可能」な発酵食品・野菜

煮沸と脱気を行うことで、そのまま食べられる発酵食品や、料理のベースになる野菜を常温保存できます。
4-1. 料理のアクセントになる保存食(ピクルス、ザワークラウト)
| 保存食 | 保存期間(未開封・常温) | 災害時の活用法 | 備考 |
| ピクルス | 数ヶ月〜1年間 | そのまま食べられる。酸味が食欲増進に。 | 酢と塩分濃度が高いため、比較的腐敗しにくい。 |
| ザワークラウト | 1ヶ月程度 | 水と火があれば、具材として加えるだけで酸味のあるスープが完成。 | 発酵が進むため、常温での長期保存には向かない。1ヶ月以内の消費が理想。 |
ロシアのダーチャで採れた色々な野菜を瓶詰めにして地下倉庫に保存していますよね。日本と違い自給自足率がものすごく高い国だと思います。
4-2. 料理のベースに!自家製トマト水煮

災害時、水がなくても調理できる万能な保存食が、自家製のトマト水煮(トマトソース)です。
- 手順: ザク切りにしたトマトを鍋でひたすら煮込み、量が半分ほどになるまで水分を飛ばします。その後、煮沸・脱気した瓶に詰めれば完成です。
- 活用法: 水がない状況でも、このトマト水煮をカレーやパスタソースの水分として使えます。未開封であれば1年程度常温保存が可能です。
- 時短のコツ: 皮むき(湯剥き)は省略しても味に大きな影響はありません。なるべく簡単に、大量に作るのがポイントです。
トマトの水には無水カレーで使えます!結構おいしいですよ!
5. 賞味期限とまとめ:瓶詰めを成功させる3つの最終チェック

5-1. 賞味期限について
煮沸・脱気された未開封のピクルスやトマト水煮は、環境が良ければ数ヶ月〜1年間常温で保存が可能です。
- 開封後: 開封後は必ず冷蔵庫に入れ、通常2週間〜1ヶ月を目安に食べ切りましょう。
- 最終確認: 瓶詰めする際は、液体(酢や水煮)が具材の口ギリギリまで浸かっていることを必ず確認してください。空気が残っているとカビの原因になります。
5-2. まとめ:保存食作りは災害対策と趣味を兼ねる
瓶詰め保存食作りは、単なる趣味ではなく、災害時への備えにも繋がる実用的なノウハウです。ぜひこの「煮沸」と「脱気」の技術をマスターし、安心安全で美味しい手作り保存食ライフをお楽しみください。
これに梅干し、糠漬け、沢庵、ラッキョなどあると、白ごはんを美味しく食べれます。ザワークラウトなどは酸味があるのでスープも美味しいですしね!
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🔗 参考文献(外部リンク体裁)
- 厚生労働省:食品の保存方法と食中毒予防について
- 農林水産省 ドライン:災害時に備えた食品ストックガイド

